前編では今年度と昨年度のミニプロの概観、相違点についてを書いてきましたが、その結果浮かび上がってきたのは次のようなことです。
<相違点・問題点>
輪読(座学)をしなかった
課題設定に割く時間が激減した
プロトタイプの完成、トライアルまで実行する班が多かった
ということで、最初の輪読の話からつらつらと。
輪読を強制しなかった分、課題図書を読むかどうかはそれぞれの班に委ねられるようになりました。よって、デザイン思考のプロセスを辿りながらプロジェクトを行ったのか、という点に関しては疑問が残ります。実際のところ、多くの班ではデザイン思考とは違った方向性でプロジェクトが進められているような班も見受けられたように感じます。
こういった事態を回避するために、プロジェクトの最終週に関しては振り返りの週と位置づけ、一度しっかりとデザイン思考と向き合ってもらいたいという思惑がありました。この点については大体狙い通りだったと思います。それも班の裁量、という部分もありますが。
プロトタイプの話については議論が大分なされていると思うので省略し、「課題設定が甘かった」という話題について書いていこうと思います。
課題設定が甘い、ということそれ自体はミニプロに限って言えば実はそこまで問題はありません。というのもこれが大きく影響するのは、こういったプロジェクトが実際に世の中に出る時や、ビジネスモデルを考えたりしなければならない時だと思っています。
課題設定というのは、「このプロジェクトが(またはプロジェクトで生み出されるものが)本当にユーザーにとって価値があるものなのか?」というところに密接に関係すると思っています。哲学とビジョンとかは特にこういった部分に当てはまるのかな、と。ワークモデル分析やペルソナとかもこれに当てはまると思います。
本当であれば、この課題設定の部分で大きな共感を呼ばなければならない。というのも、モノが「売れる」というのはモノが多くの人に受け入れられるということ。多くの人がそれが必要だと感じてくれなければモノは売れません。人にとって価値のあるものでなければ、結局のところモノは売れないのです。
だが、今年度のミニプロではここの部分を疎かにしてしまった。結果何が起こったかというとアイデア自体は面白いものが出たにも関わらず、長く使っていくイメージが持てるサービスやモノはあまり生み出されなかったと感じています。ぱっと見の面白さはあれど、飽きられて使われなくなってしまうのではないかと思うものも多かったです。
「つくって・かたって・ふりかえる」というのはデザイン思考において非常に有効な手段であることは今回のミニプロで分かったのですが、これだけでは課題設定というのは深掘りされないのではないか。これ以外にも留意する点や、別の視点で物事を進めていかないと、特にビジネスになったときには大きな傷を負う可能性もあります。特に本プロでは企業と提携している場合が多いので、ここが重要なポイントとなる可能性も十分にあるでしょう。
ということで、次のミニプロへの提言。あくまでデザイン思考を学ぶことを目的とした場合についてです。
・輪読はプロジェクトと同時並行で強制的にやらせる
・振り返りの週は各班しっかりとやったほうがいい
・デザイン課題の設定にはもう少し時間を割いても良いかも(プレゼン1回分ぐらい)
・↑の理由より、全部で6週ぐらいあったほうがいい?(2週×3)
(課題設定/1stプロトタイプ/2ndプロトタイプ という感じ)
という感じで〆させて頂きます。ご意見があれば何なりとコメントでどうぞw
2010年6月11日金曜日
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